医療機関は人の出入が多く、それは患者だけではありません。
そして人が出入りする場所は病院の場合、患者専用の玄関だけではないのです。
その為、いつ、どこで、どんな人が入って、何分後に出て行ったのか?の人の出入りの管理が重要になって来ます。
•患者やその家族
病院に出入りする人と言えば患者です。
外来受診する人もいれば、入院してしまう患者もいます。
当然、入院すれば見舞いに来る患者の家族や関係者もいます。
•職員、医療従事者
病院に出入りする人で患者と同じ位多いのが、職員や医療従事者です。
医師や看護師以外にも医療事務や薬剤師、理学療法士や作業療法士、栄養士、検査技師などの専門職の職員の出入りがあります。
大きな病院だと職員の方が患者よりも多いと言われており、職員駐車場だけでもかなりのスペースが必要と言われています。
それくらい大きな病院は、職員の配置が必要となるのです。
•外部業者
外部業者には色々なジャンルがあります。
製薬会社の営業マンもいれば、職員紹介の派遣会社の職員、そして食品や薬剤搬入する業者さんもいれば医療機器のメンテナンス会社の業者さんもいます。
外部業者だけでも、その病院によって契約している業者さんが異なって来ます。
中には医師がデリバリーを頼んでいる場合もあります。
医療機関のセキュリィゲート活用した具体的な出入管理方法
•IDカード、カードキーの使用
私も看護師をしていて、カードキーの使用経験があります。
このカードキーは出勤簿代わりにもなっており、出勤時と退勤時にカードリーダーにかざすタイプです。
タイムカードを使用せずに職員の出勤や退勤時間の管理も出来て、多くの病院が使用しています。
しかしカードキーは紛失してしまうと、悪用されてしまうので弁償となります。
弁償の内容はカードキーとカードリーダー機器の取り替えをしないといけません。
カードキーを紛失しないように、私は定期入れに入れていた感じです。
•テンキー、暗証番号
テンキーや暗証番号は、マンションと同じような感じがしますが老人ホーム等で多く用いられている方法です。
3ヵ月に1回暗証番号を変える必要がありますが、カードキー等持たずに番号さえ覚えていれば出入が可能です。
しかし患者や入居者に番号を知られてしまうと、無断外出や徘徊のリスクが高くなってしまうのがマイナスな所です。
•生体認証
生体認証は私も経験した事がありませんが、簡単に言えば指紋や網膜などの認証となります。
網膜認証は銀行や重要な書類が保管されている所で活用されていますが、網膜も指紋も一人一人当然異なりますので、
防犯対策としては、生体認証は完璧と言えます。
•患者専用玄関
病院で人の出入が多い所と言えば、患者専用玄関です。
患者以外にも患者の家族や関係者の出入りもあるので、セキュリティゲート活用する場所として適しています。
又、警備員やコンセルジュ等、患者専用玄関に配置している病院もあり不審者が侵入しても犯罪に発展しないように防止する事が
可能です。
•職員専用玄関
職員専用玄関は、その病院によっては患者と同じ場合もあります。
しかし多くは、職員専用通用口があります。
殆どの病院は職員通用口の場所を公開しておらず、テンキーやカードキー等を活用しており職員以外の侵入を防止しています。
•薬品庫やカルテ管理室
薬品庫やカルテ管理室は、当然鍵付きの部屋での管理が重要となって来ます。
薬品庫は内服薬や外用薬、輸液以外にもモルヒネ等の医療用麻薬も管理しています。
薬品庫の管理はとても重要となっているので、ドアには鍵をかけてますが鍵はカードキーや暗証番号を使用したテンキーであることが多いです。
•外部業者通用口
外部業者通用口は食材や薬品、リネンを搬入する業者が殆どです。
外部業者はカードキーは持っておらず、当然テンキーの暗証番号は知らないです。
その為、搬入する際は事前に連絡しておく場合が多いです。
外部業者には葬儀社も含まれており、患者が亡くなった場合は表の玄関と異なった裏の通用口から亡くなった患者を送りだす
ことになります。
•病棟出入口
各病棟に入る際に、カードキーを使用している病院があります。
又、患者の家族が見舞いに来た際は、呼び鈴を鳴らしての病棟出入口の開放を看護師が行うという事もあります。
精神科病棟で病棟出入口の呼び鈴システムを見た事があり、看護師は呼び鈴が鳴ればカードキーで扉を開放するので
患者の脱走を防止出来ると言え、看護師は誰が面会で来たのかを知る事が出来ます。
又、面会票を取り入れている病院もあり、患者名、家族名、目的など詳しく書かせてからの面会をさせる病院もあります。