そもそも、セキュリティゲートを設置することで、どのような効果があるのかみていきましょう。
① セキュリティ対策が期待できる
② マネジメント管理が期待できる
具体的には、①については、入室権限を持つ人以外は入室することが出来ないので、不正侵入を防ぐことが可能です。②については、入退室の履歴を勤怠管理システムと連動させることで、勤務時間を適正に管理することが出来ます。そのため、総務が担当する給与計算などを適正な勤務実体を基にして、算出することができ、かつ、データと連動させているので容易になります。
非接触型セキュリティゲートとは、例えば、社員証の機能を持たせたICカードや、RFIDタグを身に付けてもらい、センサーが反応して、該当者が通過すると自動的に開閉ができる機能を備えているセキュリティゲートのことを意味します。また、生体認証で、自動的に開閉する機能をもつ非接触型セキュリティゲートもあります。つまり、手のひらをかざして静脈で認証するものもあり、ICカードなどを紛失するリスクもなく、接触することがないので感染症対策にもなるセキュリティゲートの機能です。さらに、監視カメラ機能も併せて搭載させることで、遠隔から監視することが可能となり、より一層のセキュリティ機能の向上が期待できます。
では、非接触型セキュリティゲートは、具体的にどういった場所に設置するのかみてみましょう。屋外での設置では、主に駐車場が挙げられます。主な機能としては、
・運転席からカードをかざすだけで、入退場を行える
・無断駐車を防止することが出来る
・駐車場の車両の空車状況を管理できる
上記の3点が、屋外で設置することの機能として挙げられます。車の入出庫がスムーズになるので、その分事故を防止することが出来ます。また、認証型のセキュリティゲートを駐車場に設置することで無断駐車を防止し、不正な駐車を防止することが可能です。さらに、駐車場の空車率が低いかどうかを瞬時に判別できるので、管理する側としても、どれくらいの空車率あるいは満車なのかどうかをすぐに把握することが出来きるようになります。
一方、屋内に非接触型セキュリティゲートを設置した場合をみてみましょう。屋内での設置では、主に以下の場所が想定されます。
・オフィスの出入り口
・重要物の保管エリア
・物流倉庫内
オフィスの出入り口に、これを設置することが出来れば、ICカードやRFIDタグなどを用いて非接触で、入退室の管理と入室状況の管理を同時に行えます。例えば、残業申請していないにも関わらず、オフィスで残業をしていてもリアルタイムで入室状況を把握できるので、こういった無断の残業を防止することが可能です。また、インターネットと接続することで、遠隔で管理することが出来るため、管理部門の一部の業務をリモートワーク化することが期待できます。他にも、貴重品エリアの扉や、別途、貴重品保管庫自体に、ICカードリーダーを設置すれば、防犯機能も可能です。そこに監視カメラ機能を充実させることで、防犯機能の向上も併せて期待できます。
また、物流倉庫内でも、重要エリアにフォークリフト通過用の開閉扉がある場合、非接触型セキュリティゲートを設置すれば、携帯したRFIDタグを読み込むことで、自動的に扉の開閉をすることが出来ます。これにより、スムーズなフォークリフト操作が可能となり、事故防止にも繋がります。
まとめ
非接触型セキュリティゲートを設置することが出来れば、防犯機能やマネジメント機能を向上させることが出来ます。また、インターネット上でセキュリティゲートの履歴情報を閲覧することが出来るので、うまく業務に適合させれば、リモートワークも可能となります。そのうえ、監視カメラで行動を分析すれば、併せて行動管理などの業務改善にも活用することが出来るのです。これらの多くの機能が期待できる非接触型セキュリティゲートを設置することは、安心して働けるという職場環境を優先的に提供することに繋がることでしょう。