様々な人が出入りするナースステーション。看護師だけではなく医師や他の専門職の人や患者や家族がナースステーションを利用する事もあるのです。もしそのナースステーションが危険な状態だったらどうなるのでしょうか。勿論職員だけでは無く患者にも危険が及ぶ事になります。そこで、防犯ゲート•セキュリティゲートでどのようにナースステーションを守るのかを紹介します。
ナースステーションの役割はただ看護師が在中していると言う理由だけであるわけではありません。役割があるからこそナースステーションが存在します。
ナースステーションは看護師間では「看護師つめ所」と言われている場所でもあります。
その場所には当然患者の情報でもある電子カルテが入っているパソコンも有れば、入院中の患者さんに使用する薬剤や処置物品も置いてあります。
又、看護師と医師が情報を共有する場所でもあり、外来から各病棟のナースステーションにも連絡が来てベッドの空きの有無の確認や緊急で入院する等の連絡が来ます。
ナースコールもナースステーションにあり各病室にあるナースコールの連絡はナースステーションへ行きます。
現在看護師さんも忙しいのが現状で、ナースステーションの傍に仮眠室や休憩室が完備されている場合が多く当然その場所にも内線の電話が完備されている事が多いです。
ナースステーションは各病棟の玄関と言っても良いと思います。
エレベーターが開くとナースステーションがあると言う事が多いと思います。
何故、そのような構造なのか?それは患者の家族等の面会者がすぐに患者の様子や状態を聞ける為でもあるのです。
しかしナースステーションは面会者以外の対応もします。
製薬会社やリネン等の外部業者も来る場合もあれば、不審者も来る場合もあるのです。
不審者から患者を守る為にナースステーションがあると言ってもよく、中には面会出来ない状態な患者さんに面会に来る家族もあり「面会出来ない」という事を
いち早く伝える為でもあると私は思います。
電子カルテは患者の病名以外にも住所や家族構成などの情報が書いてあります。
その他にも使用した薬や治療方針、患者の勤務先や家族の緊急連絡先や住所、勤務先までも書いてあるため情報量が多いと言っても良いでしょう。
もしこの電子カルテの情報が拡散されたり、外に持ち出されたら患者の情報も流れてしまうのと「この病院はカルテの管理が杜撰である」と言った情報が
流れてしまう可能性があるのです。
電子カルテの情報が1回でも外に漏れてしまうと、その情報が欲しいハッカーは情報を次々と抜いて拡散して行きます。
個人情報はお金になるとも言われています。
悪質にその個人情報を使用されてしまうと患者さんや患者さんの家族にも悪い事が起こり、病院は大きな責任を負うことになってしまう場合があります。
ナースステーションには入院中の患者の内服薬の他に点滴用輸液や注射器などの医療処置物品や材料が置いてあります。
点滴用輸液は患者の名前と日時を書いて、看護師2名でダブルチェックをして誤薬事故がないようにし輸液の在庫等もきちんと個数を数えて管理しています。
もし薬剤を紛失してしまうと製薬会社や院内薬局で対応は可能ですが、その薬剤が医療用麻薬(モルヒネ等)だった場合、大変なことになってしまいます。
医療用麻薬は医師と患者の家族の許可を得て使用し、使用した後も麻薬の空や袋は個数を数えて管理し「確かに使用した」と言う証を残す義務があります。
医療用麻薬は危険な物が多く、痛みを和らげる以外にも幻覚や幻聴作用もあり厳重に金庫に管理されている場合が多いです。
これは精神科の大きな病院で使われている方法ですが、その病院は大きな精神科で重度の鬱病患者専用の病院でした。
事故対策の為に取り入れられた方法は、防犯ゲート•セキュリティゲート、エレベーターや各非常口、ナースステーション、病室扉に電子キーを付けてしまうと言う方法でした。
電子キーはカードキーで解除出来、病院の職員のみ持つ事が出来るのです。
実際に私もその病院に見学に行きましたが、エレベーターで上がると扉は開かず、病棟の看護師がカードキーで開けてから病棟に入る事が出来ました。
電子キーを使用してから患者さんの脱走や面会者への暴力も無くなり、防犯対策としては良いと感じました。
しかし病室の扉の電子キーは設置はしておらず、理由は「身体拘束になってしまう」「犯罪や虐待と同様になる」と言ったことをそこの看護師から話されました。
しかし暴力や脱走が無くなったことは電子キーがプラスの効果が出ていると思われました。
病院内には防犯カメラが設置されている場所が多く玄関やエレベーター以外にも最近では、待合室や病棟の廊下、そして手術室や病状説明をする部屋にも設置されている場合があります。
私的に防犯で1番活躍するであろう防犯カメラは玄関やエレベーターだと思います。
しかし不審者が入って来ても、カメラには記録として残りますが対応方法が解らず職員がパニックになってしまう可能性が高く患者さんが脱走したとしてもカメラに記録が残っていても
その脱走を防ぐ事が出来なかったと言う職員の見守り不足という問題に繋がってしまうのです。
防犯カメラにプラスすることで不審者対策となるのが、防犯ゲート•セキュリティゲートの導入、警備員や警備会社の利用だと私は思います。
防犯カメラは記録が残ってしまうだけ。不審者対策につなげる事ができないと言った問題があります。
そこで防犯カメラとプラスする事で対策となるのが、警備員や警備会社の配置や利用です。
日中は警備員は配置して不審者や問題を起こしてしまう患者さんの対応は可能ですが夜間は警備員は配置している病院はありますが、夜間は不在で遠隔操作で病院から連絡が行き
警備会社の職員が駆け付けると言ったシステムがあります。
不審者以外にも患者さん同士や職員への暴行などの対応も可能ですが、もし犯罪であれば早急に警察に連絡することが正しいと思われます。